データベースに戻る
📀 出典のデータベース: 人工衛星・衛星データ活用(上流)スタートアップの資金調達リスト
スタートアップ名
スペースワン (Space One)
🗓 更新日: 7/15/2025
公開中項目
概要
「宇宙宅配便」の実現を目指し、小型固体燃料ロケット「カイロス」を開発・運用する日本の宇宙スタートアップ。
分野
打ち上げサービス
資金調達額
累計200億円超
調達日
2024-10-09T00:00:00.000Z
出典URL
https://www.space-one.co.jp/vehicle/
資金調達ラウンド
情報なし
すべての出典情報
宇宙宅配便」実現を目指すスペースワン、累計資金調達額が200億円を ...
#### 「宇宙宅配便」実現を目指すスペースワン、累計資金調達額が200億円を突破
宇宙スタートアップのスペースワンは、累計資金調達額が200億円を超えたことを2024年10月9日に発表しました。同社は「宇宙宅配便」の実現を目指しており、2020年代中に年間20機、2030年代には30機のロケット打ち上げサービスを提供する計画です。ユーザーが望むタイミングと軌道に衛星を運ぶ「on time, on orbit」を理念に掲げています。
![]](https://i0.wp.com/thebridge.jp/wp-content/uploads/2024/10/space-one-1.jpg?resize=620%2C390)
[スペースワンサイト](https://www.space-one.co.jp/vehicle/)
#### 設立と出資企業
スペースワンは2018年7月に、キヤノン電子(東証:7739)、IHIエアロスペース、清水建設(東証:1803)、日本政策投資銀行の4社が出資する形で設立されました。これまでに清水建設、日本政策投資銀行を含む12社から出資を受けているほか、和歌山県や三菱UFJ銀行などから長期・短期融資も実施しています。
#### 新たな資金調達と今後の戦略
今回の発表では、新たに三井住友信託銀行およびニッセイ・キャピタルが運営するファンドからの第三者割当増資による追加の資金調達が明らかになりました。これにより、カイロスロケット2号機の着実な打ち上げとロケットの量産化を加速させる方針です。2024年の資金調達ラウンドは2号機打ち上げ前のクローズを目指して継続されています。
#### カイロスロケットの性能と用途
スペースワンが開発するカイロスロケットは、全長約18メートル、全備重量約23トンの固体燃料3段式に液体推進系キックステージ(PBS)を加えた設計を採用しています。ペイロードを収納するフェアリング部分は直径1.5メートルです。打ち上げ能力は、太陽同期軌道(SSO)500キロメートルで150キログラム、地球低軌道(LEO)500キロメートルで250キログラムとなっており、小型衛星の多様なニーズに対応できることが期待されています。
![]](https://i0wp.com/thebridge.jp/wp-content/uploads/2024/10/space-one-2.png?resize=620%2C390)
#### 打ち上げ実績と今後の予定
同社は2024年3月13日に、自社保有のロケット発射場「スペースポート紀伊」からカイロスロケット初号機を打ち上げましたが、ミッションの完全達成には至りませんでした。次のカイロスロケット2号機の打ち上げは、複数の衛星を搭載し、2024年12月14日11:00~11:20頃に予定されており、予備期間は12月15日から27日まで設定されています。
#### 将来のロケット開発計画
スペースワンは現行型カイロスに加え、「増強型カイロス」の研究開発も進めています。これは、メタンエンジンを含むロケットの上段部分の能力を向上させることで、打ち上げ能力の増強と衛星投入精度の向上を目指すものです。この研究開発は、防衛省からの「アッパーステージ能力向上に関する研究」として85億円で受託され、また文部科学省の「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)宇宙分野」にも採択されています。
*via Space One*
このデータベースが役に立ちましたか?
あなたの仕事で調べたい項目をワンボタンでデータベースにできます。