伊藤忠丸紅鉄鋼経営管理本部の役員と組織図調査

伊藤忠丸紅鉄鋼の役員人事と組織改編

役員人事と組織改編の重要性

伊藤忠丸紅鉄鋼の組織改編と主要人事異動

組織改編

• 鋼材第一本部:条鋼課を条鋼貿易課に名称変更
• 鋼材第二本部:
  • 薄板貿易部の「熱延鋼板課」を「熱延鋼板第一課」と「熱延鋼板第二課」の2課体制に分割
  • 薄板部の「薄板貿易課」を「冷延表面処理鋼板課」に名称変更
• 鋼材第三本部:東北支店に「自動車鋼材課」を新設
• 鋼管本部:鋼管貿易第二部に「油井管ビジネスソリューションチーム」を新設
• 経営管理本部:「コンプライアンス室」を新設

主要人事異動

• 各部門で複数の人事異動が行われた

組織図から見える部門間の関係性

組織図からの洞察と考察

伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社の概要

• 2001年10月に伊藤忠商事と丸紅の鉄鋼部門を統合して設立された鉄鋼製品の輸出入・販売・加工会社。
• 資本金は300億円で、伊藤忠商事と丸紅がそれぞれ50%の株式を保有している。
• 2024年4月1日現在の従業員数は単体994名、連結10,743名。
• 主な事業内容は鉄鋼製品の輸出入・販売、加工、サプライチェーンマネジメント、鉄鋼関連業界への投資など。
• 本社は東京都中央区日本橋に所在し、国内外に多数の拠点を展開している。

伊藤忠丸紅鉄鋼の人材戦略と事業変革

• 個人の成果が組織・会社の成果につながる評価制度の導入や、30歳代の主管者・役職者への登用加速、幹部層のビジネススクール派遣などを通じて人材育成を強化している。
• ダイバーシティの推進では、女性総合職の採用比率引き上げ、ナショナルスタッフの登用、国際ローテーションの実施などに取り組んでいる。
• DXを活用し、鉄鋼流通ビジネスモデルを変革している。「チューブストリーム」によるサプライチェーンの可視化、国内物流のプラットフォーム化、ビッグデータ活用による需要予測などに取り組んでいる。

伊藤忠丸紅鉄鋼の北米鋼管事業戦略

• 北中南米最大の海外鋼管事業拠点は「マルベニ・イトウチュウ・チューブラーズ・アメリカ(MITI)」で、ヒューストンに本社を置いている。
• 2013年にMITIは約600億円を投じて、米国最大手の油井管問屋「スーナー」を買収した。
• その後、2020年2月にはコロラド州に本社を置く油井管問屋「CTAP」も買収し、北米サプライチェーンの強化を図っている。